この記事ではゴルフ初心者が犯しがちな、ゴルフ場でのマナー違反の行動を紹介します。
ゴルフのラウンドをしていると、日常生活には無いルールやマナーがあることに気付きます。一緒にラウンドする人がルールやマナーを教えてくれればいいのですが、意外とみんな知らないので教えてくれません。
特に、マナーに関してはどこかに書いてあるわけではなく、暗黙の了解のようなものなので、何がマナー違反で、何がマナー違反でないのかよくわかりません。
ゴルフ初心者は困ってしまいますよね。
そんなゴルフ初心者のために「こんな行動はマナー違反」というのを、具体例を挙げてわかりやすく紹介します。
これさえ知っていれば、ゴルフ場で嫌われるゴルファーにならずに済みますよ!
ラウンド前のマナー違反
スタート時刻の30分前にゴルフ場に到着するのはNG
ゴルフコンペに参加すると、必ず一人や二人、スタート時刻の直前にゴルフ場に到着する人がいます。これ、マナー違反です。
本人は間に合ったつもりかもしれませんが、ゴルフ場の関係者からしたら大迷惑な客です。
というのも、ゴルフ場のスタッフはお客さんからゴルフバッグを受け取った後、ゴルフバッグをカートに積んで、クラブの本数を数えるという作業があるからです。
「そんなの余裕でしょ!」
と思うかもしれませんが、休日ともなれば40組(160人)くらいのゴルファーが来ることもあるので、ゴルフ場のスタッフは大忙しなんです。
ゴルフ場にはスタート時刻の遅くとも1時間前、できれば1時間半〜2時間前には到着するようにしましょう。
もし早く着いてしまったら、レストランでコーヒーでも飲んでゆっくりしてもいいし、打ちっ放しやパター練習をして、体をほぐすのもいいでしょう。
- 遅くともスタート時刻の1時間前には到着
- 理想は1時間半〜2時間前には到着
ラウンド中のマナー違反
前の組がいるのにティグランドに行くのはNG
休日のゴルフなどでゴルフ場が混んでいると、前の組に追いついてしまうことがあります。例えば、前の組がティグランドにいる時に、自分の組がグリーンを終えてティグランドに向かう場合などです。
この時、何も考えずにティグランドの横まで行っていませんか? これ、マナー違反です。
ティショットを打つ人に変なプレッシャーを与えてしまいます。気にしない人もいるかもしれませんが、気にする人もいます。
前の組の邪魔にならないように、ティグランドから少し離れた場所で、静かに前の組の全員がティショットを打ち終えるのを待ちましょう。
- 前の組に近づき過ぎない
- 前の組に余計なプレッシャーを与えない
他人が打っている時に音を立てるのはNG
他の人がアドレスに入って球を打とうとしている時に、ゴルフクラブを「カシャカシャ」音を立てたり、お喋りをしていたりしていませんか? これ、マナー違反です。
初ラウンドの人や初心者の人は自分のプレーに忙しく、他人のプレーに気を配っている余裕がない人が多いので、悪気はなくとも音を立ててしまう人がいます。
スウィングの途中で大きな音や話し声が聞こえるとビックリして、スウィングの軌道が乱れてミスショットになってしまいます。
他の人が球を打っている時には音を立てないようにしましょう。
- 他の人がアドレスに入ったら音を立てない
- もちろんカートなども動かさない
プレーが遅いのはNG
ティグランドでティショットを打つ前に何回も何回も素振りをして、なかなか打たない人。
また、セカンド地点やサード地点で自分が打つ番なのに準備ができておらず、なかなか打たない人。これ、マナー違反です。
前の人がプレーしている時に、自分は球のそばまで行って静かに打つ準備をし、自分の番になったら素振りを1〜2回して速やかに打つようにしましょう。
- 前の人がプレー中に静かに準備をする
- 素振りは1〜2回
- 自分の番になったら速やかに打つ
隣のコースに遠慮なく入って行くのはNG
初心者のうちはティショットが大きく曲がって、球が隣のコースに入ってしまうことが多々あります。
こんな時、ズカズカと隣のコースに入ってはいけません。これ、マナー違反です。そして、危険です。
隣のコースに入るときは木の陰から様子を見て、ショットの最中の場合は打ち終わるまで静かに木陰で待ちましょう。球が当たったら命に関わります。
隣のプレーヤー全員が打ち終わったら、大きな声で「失礼しまーす」と言って、隣のコースに入ります。他人の家のお庭に入る感じです。
自分の球を見つけたら、必ずブランド名と番号を確認しましょう。球を間違えたら大迷惑です。
そして、球を打ち終えたら、大きな声で「失礼しましたー」と言って、速やかにコースから立ち去りましょう。
- 隣のコースに入るときはプレー中でないことを確認する
- 自分の球であることを確認する
- 隣のコースに入る、出るときは挨拶をする
ダフった跡をそのままにするのはNG
初心者のうちはドライバーショットやアイアンショットでダフってしまい、芝生を大きく掘ってしまうことがあります。また、ターフをきれいに削り取る場合も同じです。
この時に目土をせずに、芝生を削り取ったままにしてはいけません。これ、マナー違反です。
削り取った芝生(ターフ)がそのまま残っている場合は、芝生を元の場所に戻しておきます。そして、その上から目土をします。
芝生(ターフ)が跡形も無くなってしまった場合には、削り取った場所に目土をしておきます。
削り取ったままの地面は乾燥して芝生の根が枯れてしまいますが、目土をして地面を保湿しておけば数日後には芝生が復活して生えてきます。
ゴルフ場を美しく保つのに必要な行動なので、目土は必ずするようにしましょう。目土袋はカートの横にぶら下がっていますが、初心者は自分用の目土袋を持っているとカッコイイですよ!
- ダフってしまったら必ず目土をする
- 自分用の目土袋を持っているとカッコイイ
キャディさんに無理を言うのはNG
キャディを付けてプレーする時、キャディをまるで召使いのようにこき使う人がいます。林に打ち込んだボールをキャディに探させたり、スコアが悪いのをキャディのせいにしたり。これ、マナー違反です。
キャディはプレーヤーが良いスコアを出せるように、プレーヤーと一緒になってラウンドしています。単なるお手伝いさんではなく、一緒にプレーする仲間です。
そして、自分のためだけのキャディではありません。通常、4人のプレーヤーに対して1人のキャディが付く共用キャディ、つまり、みんなのキャディです。
自分だけがキャディを独り占めしないようにしましょう。
- キャディは一緒にプレーする仲間
- 共用キャディはみんなのキャディ
実録、キャディをいじめる最悪なゴルファー
ここで、僕が学生自体にアルバイトでキャディをしていた時に一緒に回った、最低最悪なお客さんを紹介します。
今でもはっきりと覚えている、ハスの花がきれいなゴルフ場での出来事です。
その日は3バック(お客さんが3人)で「やった、スリーバッグだ。ラッキー!」と思っていました。お客さんが3人だと、キャディの業務にもかなり余裕ができるので、細やかなサービスができるためです。
でも、朝一番に3人のうちの一人に出会って、その希望は打ち砕かれました。態度がものすごく横柄だったからです。
僕は笑顔を崩さずに、「あぁ、今日のお客さんのキャディをするのは大変そうだなぁ。」と内心感じ始めていました。
特にトラブルもなく午前のハーフを終え、午後のハーフの11番ホールでその出来事は起こりました。
そのお客さんはセカンドショットでグリーン横の池に池ポチャしました。そして、放った一言がこれです。
「おい、キャディ。池の中に入って球取ってこい!」
耳を疑いましたが、確かにそう言っていました。
大人になった今ならさらりと受け流すこともできますが、学生のアルバイトでは恐怖でそんな余裕なんてありませんでした。
仕方なく靴と靴下を脱いで、ズボンをまくって池の中に入って行きました。幸い浅い池だったのでボールはすぐに見つかりましたが、「ありがとう」の一言もありませんでした。
むしろ、「キャディが球を探すのは当たり前でしょ!」のような感じでした。
今でもトラウマのように心に残っている、衝撃的な出来事でした。決してこのような無礼なゴルフプレーヤーにならないように気を付けましょう。
キャディは一緒にプレーする仲間です!
クラブハウス内、レストラン内でのマナー違反
スパイクに土や草が付いているのはNG
午前、午後のハーフを終えてクラブハウスに入る前、シューズやズボンの裾の汚れをそのままにして、クラブハウス内に入っていませんか。これ、マナー違反です。
クラブハウスの入り口の前、もしくはキャディマスター室の横には必ずシューズの汚れを落とす場所があります。高圧エアーで「シューッ」っと吹きかけるやつです。
これで芝生や土をきれいに落としてから、クラブハウスに入るようにしましょう。
- クラブハウスに入る前にシューズの汚れを落とす
レストランの中で帽子をかぶっているのはNG
昼食でレストランに入る時に帽子をかぶったまま入る人がいます。これ、マナー違反です。
髪型が乱れていて見苦しい場合は、レストランに入る前に化粧室で髪型を整えてからレストランに入るようにしましょう。
そして、帽子はレストランの入り口にある帽子掛けに掛けておきましょう。
- あらかじめ化粧室で髪型を整えておく
- レストランに入る前に帽子を脱ぐ
- 帽子は帽子掛けに掛けておく
まとめ
色々なマナー違反の事例を挙げましたが、どれもルールブックには書いていないものばかりです。
「こんなの、教えてもらわないとわからないよ〜。」
と感じるかもしれませんが、相手の立場になって「こんなことをされたら嫌だなぁ。」ということは大抵マナー違反です。
相手のことを思いやりながらプレーすることで、きっとみんなから愛されるプレーヤーになれ、楽しいゴルフ生活を送れるようになれますよ!
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