ラウンド中にミスショットをした時によく使うゴルフ用語を7つ紹介します

打ちっぱなしのゴルフマットの上ではナイスショットを連発していても、ゴルフ場の芝生の上ではなかなか思い通りのショットは打てないものです。特に初心者のうちはゴルフマットと芝生の違いに戸惑い、ラウンド中にはミスショットを連発してしまいます。

一言でミスショットと言っても色々な種類があり、それぞれのミスショットには名前が付いています。そこで、ゴルファーならば必ず一度は打ったことがある、ゴルフの7大ミスショットをイラストを交えて紹介します。

ティーショットでミスした時に使うゴルフ用語

テンプラ

テンプラの語源は日本食でおなじみの「天ぷら」です。天ぷらを揚げるの「あげる」から来ています。意味は「球を打った時に前方ではなく、空高く上方に球が飛んで行くこと」です。球が空高く「あがる」からテンプラです。最初に考えた人は良いセンスしてますね。

テンプラの画像

でも、なぜ空高く球が飛んで行くのでしょうか? 実はテンプラはティーショットで起きる現象です。ティーショットでは球をティーアップします。高さの目安はドライバーのヘッドの厚みからボール半分出るくらいの高さです。

ドライバーでティーショットを打つと通常はフェースで球を捉えますが、ドライバーの軌道が球の下をくぐってしまうと、球はドライバーのヘッドの上面(クラウン部)に当たってしまいます。

すると、球は下から上に突き上げられた状態になるので、空高く舞い上がっていきます。球の当たり方にもよりますが、飛距離はせいぜい30〜100ヤード程度です。

ちなみに、私は台風の向かい風の時にテンプラを打って、マイナス30ヤード(後方に30ヤード)を記録したことがあります。強風時のテンプラは要注意です!

チーピン

チーピンの語源は麻雀牌の七筒(チーピン)から来ていると言われています。左に折れた形をしていますからね。ティーショットでのチーピンは出だしは真っ直ぐ飛んでいきますが、その後「キュイーン」と急カーブを描いて左に曲がっていく球筋です。

チーピンの画像

チーピンでは球が順方向に回転しているので、地面に落ちてからもよく転がります。そのため、左に崖や林、OBがあると大叩きする可能性が非常に高くなります。非常に厄介なミスショットです。

球を飛ばそうと力が入りすぎるとチーピンになりやすいので、ゆったりとしたスイングを心掛けるのがチーピンを防ぐポイントです。

引っ掛け

引っ掛けもチーピンに似た現象です。チーピンとの違いは出だしから左方向に飛んで行くことです。クラブのフェースが閉じたまま球に当たると引っ掛けになります。

引っ掛けの画像

引っ掛けも球が順方向に回転しているので、地面に落ちてからもよく転がります。チーピンと同様に大叩きの可能性が高まります。

手の甲の角度を意識して、手の甲でボールの側面を打つイメージを持つと引っ掛けを防ぐことができます。

プッシュアウト

プッシュアウトは球が斜め右前方に飛んで行く球筋です。クラブのフェースが開いたまま球に当たると、「スポーン」という感じで、そのまま斜め右前方に飛んでいきます。

プッシュアウトの画像

プッシュアウトの場合はどちらかというと球は逆回転しているので、地面に落ちてからのランは少ないですが、右に林やOBがある場合は要注意です。

ダウンスイング時に腰がスウェーしてしまったり、左脇が開いてしまうと右プッシュアウトしやすいので、体の軸をブラさずに、左脇が開かないように注意しましょう。

アイアンショットでミスした時に使うゴルフ用語

ダフリ

ダフリはアイアンショット時に球を打つよりも先に地面を叩いてしまうことです。地面を掘ってしまうので、球はまったく飛びません。飛距離は5〜10ヤードです。アイアンを持った初心者が最も頻繁にするミスが、この「ダフリ」です。

ダフリの画像

ティーショットが最高に良かった時にセカンドショットでダフると、精神的なダメージが非常に大きいのが「ダフリ」の特徴です。また、池の前からのショットはダフる確率が高く、ダフると池ポチャになるので確実に大叩きになります。

ダフった後は芝生が深くえぐれてしまっているので、芝生を元の場所に戻して、忘れずに目土(めつち)をしておきましょう。

ちなみに、ドライバーショットやパッティングでも、球を打つよりも先に地面を叩いてしまえば、それはダフリです。パッティングでダフった時の切なさといったら…。

(注)目土をする:芝を削ったあとにできた穴に砂を盛ること。芝の損傷を防ぎ、コースの保全に繋がる。ゴルファーの基本的なマナー。

トップ

トップはアイアンショット時に球の中心より上面を打ってしまうことです。打球は空高く飛ばず、地面をゴロゴロと這うか、弾丸のように真っ直ぐ飛んでいきます。トップした球は曲がらず飛距離もそこそこでるので、ミスショットの中では比較的被害は少ないです。

トップの画像

しかし、グリーン周りでトップをすると悲惨です。グリーン奥にOBがあるホールで、残り30ヤードのアプローチをトップすると、100ヤードくらい飛んでしまいOBになります。

アプローチではグリーンが気になり上体が起きてしまいがちですが、上体が起きるとトップしてしまうので、最後までボールを見るように心掛けましょう。

シャンク

シャンクはアイアンショット時に「ペシッ」という音とともに右斜め60度というあり得ない方向に飛んで行くショットです。

なぜ右斜め60度に飛ぶかというと、ボールがクラブのフェースに当たらずに、ホーゼル(シャフトの根元)に当たるからです。

シャンクの画像

一度シャンクが発生すると何回も連続するのが特徴で、初心者だけではなく上級者でもたまに出ます。原因不明なことが多く「シャンク病」とも言われます。

どうしてもシャンクが治らない時は、わざとクラブヘッドの先(トゥ側)で打つくらい極端に打点をずらすことで応急処置ができます。原因不明なので、いつの間にか何事もなかったかのように治ります。

まとめ

いかがでしたか。今回紹介したのはゴルファーを悩ます7大ミスショットです。打ち急ぐとミスショットをしやすいので、ゆったりとしたスイングを心掛けることが大切です。

フェアウェイど真ん中からのセカンドショット、池の手前からのショット、グリーン周りからのアプローチなどは、ミスショットすると精神的なダメージが大きいので、一度深呼吸して心を落ち着かせてからショットに臨みましょう。

こちらの記事も合わせてどうぞ!

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントする

CAPTCHA