ゴルフには色々なルールがありますが、ルールはルールブックを買って読めばある程度は習得できます。でも、「マナー」は市販の本にはなかなか書いてありません。
マナーはあくまでもマナーなのでマナーを破ってもルール違反にはなりませんが、ゴルファーとしての品格が疑われてしまいます。
仮にゴルフが下手でもマナーさえしっかりしていれば、「あの人はゴルフは下手だけど、マナーが良いからまた一緒にラウンドしたいな!」と思ってもらえるので、ゴルフ仲間が自然と集まって来ます。
一方、いくらゴルフが上手でもマナーが悪いと一緒にラウンドしていて気持ち良いものではありません。そんな人はいずれゴルフに誘われなくなってしまうでしょう。
みんなが気持ち良くゴルフができるように、ゴルフ初心者が最低限知っておきたいグリーン上のマナーを紹介します。もし、ゴルフ仲間でこのマナーを知らない人がいたら、ぜひ教えてあげて下さい。
グリーン上の最低限知っておきたいゴルフ用語
マナーの説明をする前に、グリーン上の最低限知っておきたいゴルフ用語を説明します。人によって言い方が異なるものもあるので、念のため確認しておきましょう。
カラー(グリーンエッジ)
カラー(グリーンエッジ)はグリーン周りの幅60センチメートルくらいの芝を短く刈ってある領域です。ここはグリーン上ではないので、パター以外のクラブを使っても大丈夫です。
ホール(カップ)、旗竿(ピン)
ホール(カップ)はグリーン上のボールを入れる穴です。ゴルフはできるだけ少ない打数でここにボールを入れるスポーツです。
旗竿(ピン)は遠くからホール(カップ)の位置が見えるように立ててある旗のことです。ピンフラッグとも言います。グリーン上では旗竿に関するペナルティーがいくつもあるので注意が必要です。
ボールマーク
ボールマークはショートアイアンやウェッジなどで打ったボールがグリーンに直接オンした時に、ボールが落ちた勢いでグリーン上にできる凹みのことです。初心者はボールが高く上がらないので、ボールマークができにくいです。
グリーン上での行動マナー
グリーン上でスパイクを引きずらない
初心者でたまに見かけるのがグリーン上でスパイクを引きずりながら歩く人です。普段から靴底を引きずりながら歩くクセが付いているのだと思います。
しかし、グリーン上でスパイクを引きずって歩くことは厳禁です。グリーンの芝はとても繊細で、靴底を軽く引きずっただけでも簡単に傷ついてしまいます。他のプレーヤーの迷惑になりますし、グリーンキーパーが心を込めて育てた芝なので大切に扱いましょう。
グリーン上で走らない
これもグリーンの芝を痛める行為なのでやめましょう。後ろの組が追いついて来た時は早くグリーンから出たいですが、グリーン上はせいぜい早歩きにとどめ、グリーンエッジまで出たら走って次のホールへ向かうようにしましょう。
グリーン上に使わないクラブを置かない
セルフでプレーするときはパターの他にウェッジなども一緒に持ってグリーンに向かうことが多いです。そして、ボールがグリーンにオンしたら、パター以外の使わないクラブは地面に置いておくことになります。
この時、クラブはグリーン上ではなくグリーンの外に置くようにしましょう。これもグリーンの芝を傷めないためです。
そして、可能であれば次のホールへ歩いて行く方向に置きます。そうすれば、ホールアウトした時に次のホールに向かう途中で置いたクラブを拾って行けます。
もし、離れた場所にクラブが置いてしまうと、クラブの置き忘れの原因にもなりますし、取りに行くのに時間がかかってしまいます。初心者にはありがちなので、余裕があれば心得ておきましょう。
ホール(カップ)の縁を壊さない
旗竿(ピン)を抜き差しする時や旗竿に付き添う時は、旗竿がカップの縁に当たらないように注意しましょう。カップの縁が崩れるとボールの転がりが変わるので、後から来るプレーヤーのスコアに影響を与えてしまいます。
自分のボールマークを直す
ボールマークは放っておくとその部分の芝が枯れてしまいます。最低でも自分が作ったボールマークは直すようにしましょう。
ただし、ボールマークには直し方があります。外側の土を内側に寄せる「寄せて上げる」イメージです。間違った方法でボールマークを直すと芝の根っこを切ってしまうので、グリーンフォークを使って正しい方法で直しましょう。
ちなみに、グリーンフォークはこのようなものです。ゴルファーであれば必ず携帯するようにしましょう。
グリーン上での同伴競技者に対するマナー
同伴競技者のパットのライン上を踏まない
パットのラインを踏むとボールの転がりに影響してしまいます。グリーン上では同伴競技者のボールの位置を常に把握し、人のパットのラインを踏まないようにしましょう。パットのラインをまたいで避けるのはOKです。
同伴競技者のパットのライン上に自分の影を作らない
パッティング時に人の影がパットのライン上にかかると非常に気になるので、自分の影が同伴競技者のパットのラインにかかっていないか常に注意しましょう。午後になり太陽の位置が低くなってくると影が長くなるので要注意です。
同伴競技者のバットのラインの前方、後方には立たない
パッティング時にパットのラインの前方、後方に人が立っていると視界に入ってくるので非常に気になります。グリーン上で自分のパットの順番を待つときは、他の人の邪魔にならない場所で待つようにしましょう。
ホール(カップ)に一番近い人が旗竿(ピン)に付き添う
同伴競技者が全員グリーン上に乗ったら、ボールの位置がカップに一番近い人が旗竿(ピン)に付き添うようにします。全員のボールがカップから7〜8メートルくらいまで近づいたら、旗竿を抜いて邪魔にならない場所に置いておきます。
まとめ
ゴルフにはルールの他にマナーもたくさんあります。初心者のうちはわかりにくいかもしれませんが、それなりの理由があるものです。
マナーで悩んだときには、「自分はこうされたら嫌だな。」と思うことはやらないようにし、「自分はこうされたら嬉しいな。」と思うことは進んでやるようにしましょう。そのような考え方でだいたいあっていると思います。
そして、「この人と一緒にラウンドすると気持ちいいな!」と思ってもらえるようなゴルファーになれるように、ゴルフの腕前だけではなくマナーも一緒に磨くようにしましょう。
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