楽しい?大変?ゴルフ場での学生キャディのアルバイトの仕事内容を紹介します

ゴルフ部やゴルフサークルに入っている学生にとって、一番身近なアルバイトはゴルフ場のキャディーです。最近のゴルフ場はセルフのところが多くなってきているので、キャディーの人数も減少傾向にありますが、会員制のゴルフ場や高級なゴルフ場には、今でも多くのキャディーがいます。

ゴルフ場のキャディーは主にパートで働く近隣の奥様方(お姉さま方)ですが、ゴルフ部の学生もアルバイトとして動員されています。実際、私も学生の頃は6ヶ所のゴルフ場のキャディーをアルバイトでやっていました。

これからゴルフ部やゴルフサークルに入部しようとしている方は「キャディーの仕事ってどんなことをするの?」と気になるのではないでしょうか? そんな疑問を持っている人のために、学生キャディーのアルバイトの仕事の内容を紹介します。

学生キャディーの仕事

ゴルフバッグの受け取り

ゴルフ場に来たお客様が一番最初にすることは、車をクラブハウスの入り口に止めてゴルフバッグを車から降ろすことです。そのため、クラブハウス前ではゴルフ場のスタッフ(もしくは学生アルバイト)がお客様の来場を待ち構えています。そして、お客様が来たら、

「おはようございまーす!」

と大きな声で挨拶して、お客様のゴルフバッグを車のトランクから降ろします。この時、お客様のゴルフバッグにネームプレートが付いているか確認します。

もし付いていなかったら、ゴルフ場の紙の名札にお客様の名前を書いてゴルフバッグに付けておきます。そうしないと、お客様の大切なゴルフバッグが行方不明になってしまい、ラウンド開始の時刻に間に合わなくなってしまうからです。

受け取ったゴルフバッグはキャディーマスター室前まで運ばれ、50音順に並べられます。

  • お客様のゴルフバッグを車から降ろす
  • ネームプレートを確認する
  • マスター室前に50音順に並べる

もし、自分がお客としてゴルフ場に行く場合は、必ずゴルフバッグにネームプレートを付けるようにしましょう。そうしないと、ゴルフ場のスタッフの仕事が増えてしまいます。

ラウンド開始前の準備

どのお客様(パーティー)のキャディーをやるかはキャディーマスターに割り当てられます。お客様の名前とスタート時刻が書かれた紙を渡され、

「9時45分のOUTコースの組についてね!」

という感じです。担当するパーティーが決まったらゴルフカート(電動カート)の準備をします。パートのキャディーさんは自分のカートが決まっているので、学生キャディーは共用のカートを使います。

カートの準備をしたら自分が担当するお客様のゴルフバッグをカートに積み込みます。そして、スタート時刻が近づくとお客様がカートの周りに集まって来ます。その時は、

「おはようございま〜す。本日、キャディーを務める◯◯です。今日一日、よろしくお願いしま〜す。」

と明るく元気よく挨拶しましょう。第一印象がとても大切です。

この時にお客様のゴルフクラブの本数を確認して、キャディーマスターから渡された紙に記入します。なぜゴルフクラブの本数を確認するかわかりますか?

時々、ラウンド中にどこかにゴルフクラブを置き忘れてしまうお客様がいます。でも、最初に本数を確認しておかないと、本当に置き忘れてしまったのかどうかわかりませんよね。そんな場合に備えて、ラウンド前にゴルフクラブの本数を確認しておくのです。

そして、もう一つ重要なことがあります。それは、「お客様の顔」「カートに載せたお客様のゴルフバッグの位置」「そのお客様が使っているドライバーとパター」を覚えることです。

なぜかというと、ラウンド中にお客様から「ちょっと7番アイアン持って来て〜。」「ドライバーちょうだい!」などと言われたり、お客様がグリーン上に乗ったらパターを渡す必要があるからです。その時に、他の人のクラブを渡したら失礼ですからね。

天気の良い日はこれで準備完了ですが、雨の日はさらに準備が必要になります。お客様のゴルフバッグが濡れないようにカバーを掛けたり、傘を準備したり、乾いたタオルを準備したり。雨の日のキャディーは普段の3倍は疲れます。

  • 明るく元気よく挨拶をする
  • クラブの本数を確認する
  • お客様の顔、バックの位置、クラブを覚える

ラウンド中の仕事

ラウンド中のキャディーの仕事で一番重要なことは、そのゴルフ場のコースを案内することです。案内といっても道案内ではなく、例えば、

  • ディーグランドからバンカーや池までの距離
  • ティーショットの狙い目
  • 左右にOBがあるか?
  • グリーンまでの距離
  • グリーン上の旗の位置
  • グリーン上の球の転がり方

「そんなこと言われても、わからないよ〜。」

と思うかもしれませんが、心配ありません。コースガイドなどが準備されているゴルフ場もあるので、それを見ながら答えれば大丈夫です。もし、コースガイドがなければ、ベテランのキャディーさんに教えてもらったり、自分で実際にラウンドして確認すれば、そのうち自然と頭の中に入ってきます。

二番目に重要なことはお客様が打った球の打球を行方をしっかり見て、どこに落ちたか覚えておくことです。特にティーショットでは右に飛んだり、左に飛んだり大変です。打ったお客様自身は球の行方を見失うこともあり「キャディーさん、今、ボールどこに飛んで行った?」などとよく聞かれます。

キャディーをしていて、ロストボール(ボールが無くなること)ほど悔しいことはありません。ボールの行方を追えていなかったわけですから。視力は重要なので、視力が悪い人はメガネやコンタクトレンズで視力矯正しておきましょう。

その他の仕事もまとめると以下のようになります。

  • コースを案内する
  • カートを運転する
  • クラブの受け渡しをする
  • 汚れたグラブを拭く
  • 見失ったボールを探す
  • 目土をする
  • グリーン上でボールを拭く
  • 旗竿(ピン)の抜き差しをする

あと、お客様の打数はできるだけ覚えておきましょう。特にパーやバーディーのお客様には「ナイスパー」「ナイスバーディー」などと声を掛けてあげると喜ばれます。ボギー以上のお客様は・・・、まぁいいです。

お昼の休憩

ハーフ(9ホール)が終わったら一度クラブハウスに戻ってお昼の休憩になります。キャディーマスター室に戻ったことを伝えて、お昼休み後のスタート時刻を確認します。通常、スタート時刻が記入された紙が渡されるので、それをお客様に渡します。

お客様がクラブハウスに戻って行ったら、自分もお昼の休憩に入ります。

お昼はゴルフ場で準備してくれるところもありますが、ほとんどは自分で準備します。事前にコンビニなどで買っておきましょう。お昼休み中はパートのキャディーさん(お姉さま方)達とおしゃべりするととても楽しいです。キャディーさんはみんな良い人ばかりです。

スタート時刻の10分前になったらゴルフカートの準備をしましょう。

  • 次のスタート時刻を伝える
  • お昼を食べる

ラウンド終了後の後片付け

残りのハーフ(9ホール)のラウンドが終わってクラブハウスに戻ってきたら、最後の仕事が待っています。

一番大切なことはクラブの本数を確認することです。ラウンド開始前にクラブの本数を確認しましたが、最後にもクラブの本数を確認します。クラブの本数が合っていたらお客様にサインをしてもらいます。

もし、クラブが足りない場合は途中で置いてきてしまった可能性があるので、キャディーマスターに連絡します。たいてい、バンカーやグリーンの周りにおき忘れています。

そして、その他の忘れ物(ヘッドカバー、ボール・手袋などの小物、レインコートなど)がないか確認します。最後にゴルフバッグの引換券を渡して、お客様をクラブハウスへ見送ります。

「今日一日、どうもありがとうございました〜。」

と明るく元気よく挨拶しましょう。終わり良ければすべて良しです。

お客様を見送ったら、クラブを一本一本丁寧に拭きます。ここを丁寧にするか、テキトーにするかでキャディーの資質が問われます。

私はお客様が自宅に戻ってクラブを見たときに「うわ〜、こんなにクラブがキレイになってる〜!」と喜ぶ顔を想像しながら、丁寧にクラブを拭いていました。

お客様もラウンド後は疲れているので、クラブの手入れを後回しにしがちです。でも、そのまま放っておくとクラブが錆びてしまいます。ラウンド後にもお客様に喜んでもらえるように、クラブは心を込めて丁寧に拭きましょう。

最後に、ゴルフバッグをカートから降ろします。これでキャディーの仕事は終わりです・・・、と言いたいところですが、もう一つ仕事が残っています。カートの掃除です。

一日ラウンドしたカートには芝生や泥がついています。カート置き場の前にはカートを洗う場所があるので、次に使う人のためにキレイに洗います。洗い終わったら、ゴミなども捨ててカート置き場でバッテリーを充電します。

これで学生キャディーのアルバイトとしての仕事は終わりです。

  • クラブの本数を確認する
  • クラブを丁寧に拭く
  • ゴルフバッグをカートから降ろす
  • カートをキレイにして充電する

学生キャディーの労働時間とお給料


学生キャディーの仕事内容は上に書いた通りですが、時間配分はおおよそ以下の通りです。

  • ゴルフバッグの受け取り、カートの準備:30分
  • 午前(ハーフ)のラウンド:2時間半
  • お昼の休憩:1時間
  • 午後(ハーフ)のラウンド:2時間半
  • 後片付け:30分
  • その他(待機時間など):30分

拘束時間は7時間くらいで、実働は6時間くらいです。

さて、気になるお給料はいくらでしょうか? 地域やゴルフ場にもよりますが、私がアルバイトしていた6ヶ所のゴルフ場は日給8千円〜9千円でした。雨の日は荒天手当がもらえるところもありました。

また、気前の良いお客様からはラウンド前にチップを頂けることもあります。その時のキャディーはより一層「がんばろ〜!」という気になります。

  • 拘束時間:7時間くらい
  • 実働時間:6時間くらい
  • 日給:8千円〜9千円

学生キャディーの特典


学生キャディーはただゴルフ場でキャディーのアルバイトをするだけではありません。たいていのゴルフ上では早朝、夕方に無料でラウンドさせてもらえます。早朝にハーフ(9ホール)、キャディーが終わった後の夕方にハーフ(9ホール)という感じで、18ホール回ります。

これ、よく考えるとすごいことですよね。キャディーしてお金がもらえる上に、タダでラウンドさせてもらえるわけですから。お金をもらってゴルフをするなんて、学生ゴルファーだけの特典です。

こんな特典もあるので、お金がかかると思われる学生ゴルフも、実はほとんどお金をかけずに、むしろお金を稼ぎながらゴルフをすることができるのです。

まとめ

いかがでしたか。学生キャディーのアルバイトの仕事の内容を紹介しましたが、基本的にはみんなゴルフが大好きでしょうから、キャディーのアルバイトは楽しくできると思います。

ゴルフ場にいるだけで楽しいですからね。そしてお客様から「今日はどうもありがとう。」と言われた時には「キャディーやってて本当に良かった〜。」と思います。

アルバイトでお金ももらえて、タダでラウンドさせてもらえる学生キャディーはゴルフ部、ゴルフサークルの人だけの特権です。「ゴルフはお金がかかりそう。」とゴルフ部への入部をためらっている方がいましたら、この記事を参考にして頂ければ幸いです。

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