大学に入学したら「ゴルフ部に入りたい!」「ゴルフサークルに入りたい!」と考えている高校生もいるかと思います。でも、「具体的にどんな活動をしているの?」と気になるのではないでしょうか?
そんな皆さんのために、実際に大学のゴルフ部に6年間(?)在籍していた私が、大学のゴルフ部の活動を紹介します。ここでじっくり予習し、入部体験会などで先輩に質問してみると、安心してゴルフ部に入部できることでしょう。
ゴルフ練習場の球拾い
「えっ、ゴルフ練習場の球拾い? なにそれ?」と思いますよね。私の大学のゴルフ部では主に1年生がゴルフ練習場の球拾いに動員されていました。
なぜ、ゴルフ練習場の球拾いをしていたかというと、ゴルフ部の活動拠点が近隣のゴルフ練習場(打ちっぱなし)で、球拾いをすることでゴルフ練習場を無料で使わせてもらっていたからです。
そう考えると「球拾い」って重要な活動ですね。
部員の人数にもよりますが、週1〜2回、早朝7時頃から4〜5人でゴルフ練習場の庭に落ちているゴルフボールを拾います。でも、「拾う」といっても手で拾うわけではないので安心してください。
球拾い専用の手押しカートがあり、幅1メートルくらいの手押しカートをひたすら押し続けるだけです。手押しカートで球の上を通過すると自動的に球がカゴの中に入っていきます。イメージ的には田植えをするような感じです。
約30分くらい手押しカートをコロコロすると、練習場の庭に散乱していたゴルフボールのほとんどが拾われます。
普段、ゴルフ練習場を利用していると意識していませんが、このような学生たちが球拾いをしているから、みんなが打ちっぱなしで練習できるんですね。
ゴルフ部の一年生には少し負担になりますが、そのおかげでゴルフ部のみんなが無料で練習ができますし、地域のゴルファーも気持ちよくゴルフの練習ができるので、誇りを持って球拾いに臨みましょう。
早朝からゴルフ仲間と一緒に活動するのって、それがたとえ球拾いだとしても楽しいですよ!
ゴルフ練習場での練習
一年生が球拾いをしてくれたおかげで、ゴルフ部のみんなは無料でゴルフ練習場で練習をすることができます。もちろん、打ち放題です。
私の大学では平日の週3日が練習日でした。時間は特に決まっておらず、授業が無い日は午前中から練習することもあれば、授業がある日は夕方から練習することもありました。基本的に自由です。
練習ではただ漫然と球を打つのではなく、目的を持って練習するのが良いでしょう。そして、同級生の仲間と一緒に晩御飯をかけてアプローチ対決などをすると楽しく練習できます。
なお、ゴルフ練習場は郊外にあることが多く、一年生のうちは車を持っていない人も多いので、私のように原付バイクにゴルフバッグを乗せて通っている人もいました。そのうち、みんな車を持つようになるので、車を持てばより自由度が増します。
ゴルフ場でのキャディー、ラウンド
平日はゴルフ練習場で打ちっぱなしの練習ですが、土曜、日曜はゴルフ場でのキャディーのアルバイトがあります。ただし、これはあくまでもアルバイトなので強制ではありません。
私が在籍していた大学のゴルフ部では6ヶ所のゴルフ場と契約していて、そのゴルフ場でキャディーのアルバイトをしていました。私の場合は月3回〜8回で、午前9時から午後3時くらいまでがキャディーのアルバイトの時間です。日給は8千円前後でした。
そして、キャディーをやる前の早朝(午前6時くらい)とキャディーを終えた後の夕方(午後3時以降)に、そのゴルフ場で無料でラウンドさせてもらっていました。この時が実戦練習になります。
ゴルフ練習場で練習するのと、実際に芝生の上でラウンドするのとではまったく違います。普段、練習マットの上で上手に打てていても、いざアップダウンがある芝生の上で打つとなると、なかなかうまく打てません。
やはり、ゴルフはゴルフ場で実戦練習することが大切です。そのため、私はほぼ毎週のようにキャディーのアルバイトに行き、お給料をもらいながら練習ラウンドをしていました。
体力的には大変ですが、ゴルフ部の活動の中では一番楽しかったのは、このキャディー+練習ラウンドです。
キャディーのアルバイトの内容については以下の記事で詳しく説明しているので、興味があったらご覧ください。
月例会(試合形式のラウンド)
私の大学では月に1回、月例会という試合形式のラウンドがありました。下級生から上級生までゴルフ部の全員が参加するイベントです。
契約しているゴルフ場を無料で使わせてもらうので、平日のお客さんが比較的少ない曜日に、早朝から2ラウンド(36ホール)します。
夜中に集合し、日の出とともにラウンド開始です。ゴルフ場のお客さんがラウンド開始するのが朝7時半頃なので、お客さんの邪魔にならないように、午前8時〜9時ごろまでには1ラウンド(18ホール)を終えます。
その後しばらく休憩し、午後のお客さんの最終組がスタートした後に、そのお客さんの後に続いて残り1ラウンド(18ホール)を行います。ラウンドが終わるのはだいたい日没直前です。
夏場などは日が長いので、2ラウンド終わった後に、練習ラウンドとしてさらにハーフ(9ホール)ラウンドすることもあります。一日45ホールもラウンドするとなると体力的にはかなりきついですが、好きでやっているので全然オッケーです!
月例会では試合形式の本番のラウンドなので、正式なルールに則ってラウンドし、スコアカードもルールに則って記入して提出します。そして、スコアに応じてハンディキャップの計算が行われます。
みんな、早くシングル(ハンディキャップが1桁台)になることを目指して、日々練習をしています。
ちなみに、月例会は平日に行われるので、授業は当然欠席です。私も月例会が原因でいくつかの授業で単位を落としました…。
夏合宿
毎年夏になると、遠方のゴルフ場に泊まりがけで合宿に行きます。一日2ラウンド(36ホール)を4日間行うという、超ハードな合宿です。しかも先ほどの月例会と同じく、日の出とともにスタートし日没までラウンドするので、本当に過酷です。
1日目は練習ラウンド、2日目は月例杯、3日目、4日目はマッチプレーです。マッチプレーは1対1の試合形式の対戦で、トーナメント戦になります。
普段はストロークプレー(打数を競う)ですが、マッチプレーでは1ホール毎に勝敗を付け、最終的に勝ち越した方が勝者となるプレースタイルで、毎ホール緊張感があるのが特徴です。
この夏合宿を乗り越えると、どんな困難に直面しても乗り越えられる自信がつくので、学生時代にこのような過酷な体験をしておくのは、その後の人生に良い影響を与えるかもしれませんね。
私の場合も、辛いことがあった時に「あの夏合宿に比べたら、全然余裕!」ということで、幾度となく困難を乗り越えてきました。
対外試合
これまではゴルフ部内の活動でしたが、大学対抗の対外試合もあります。あいにく私は対外試合に出られるほど上手ではなかったので、対外試合の雰囲気はわかりませんが、大学の名を背負っているので、普段の月例会よりも緊張感は何倍にもなります。
全国的な大会で上位の成績を収めれば、プロゴルフトーナメントへの参加の機会を得ることもできますし、プロゴルファーへの道も開けるかもしれません。
勉強会
ゴルフのプレーをする上で、ゴルフのルールをしっかりと理解しておくことは大切なことです。そのため、私の大学のゴルフ部ではミーティングも兼ねて、週1回くらいの割合でゴルフルールを理解するための勉強会をやっていました。
これらの知識はゴルフ場でキャディーのアルバイトをする際にも必要なので、しっかりとゴルフのルールを身に付けておきましょう。
プロゴルフトーナメントでのキャディー、スタッフ
私が在籍していた大学のゴルフ部では年2回、近隣のゴルフ場で開催されるプロゴルフトーナメントにスタッフとして参加(アルバイト)していました。男子プロと女子プロのゴルフトーナメントです。もちろんトッププレーヤーが出場するトーナメントで、テレビ中継もされます。
トーナメントの仕事の一つがプロのキャディーを務めるというものです。専任のキャディを帯同しているプロもいますが、なかにはゴルフ場のキャディを指名するプロや、学生キャディを指名するプロもいます。私も毎年、トーナメントでプロのキャディを務めていました。
そして、自分が付いていたプロが早々に予選落ちすると、次はトーナメントの運営スタッフとして働きます。テレビでゴルフ中継を見ているとわかると思いますが、ゴルフトーナメントはたくさんのスタッフの協力で運営されています。
主な仕事は、スコアボード持ち、「お静かに!」のボード持ち、スコア表示ボードの更新、ギャラリーの案内、トーナメント終了後のロープ撤収などです。スコアボード持ちなどはベストポジションでプロのプレーを見ることができるので、一番良かったです。
スタップは地域のボランティアもいますが、学生はアルバイトとして採用されるので、日給8千円程度もらえます。一回のトーナメントが5〜6日間なので、4〜5万円の収入になります。
まとめ
いかがでしたか。ゴルフ部の活動内容はわかっていただけたでしょうか? 活動内容は地域や大学によって特色があるかと思いますが、ある大学のゴルフ部の実例として参考にしていただければ幸いです。
私は大学に入ってから初めてゴルフを始めましたが、ゴルフ部に入って本当に良かったと思っています。迷っている皆さんにもオススメです。
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